ドタマジン太。そして板井れんたろうのこと。
2008年 11月 03日

機も熟してきたので、「ドタマジン太」と板井れんたろうのことをアーカイヴしておこう。
「ドタマジン太」はときどきモーレツに読み返したくなるマンガなんだ。
しかし、「サンデーコミックス」(秋田書店)では、1巻しか刊行されておらず、作者の板井れんたろうに対する再評価ともども、極めて低いといわざるを得ない。
何しろ吾妻ひでおのお師匠さんであるこの作家とその作品は、(その中心にあるのが「ドタマジン太」なのだが)今後、もっともっと発掘されてしかるべきなのであるよ。
毎回読み切りのドタバタコミックだったという記憶があるが、それよりも何よりも、登場して来る女の子がたいていミニスカートやホット・パンツ姿で、そこから伸びた足の描線がやけにエロっぽくて、ボクの少年の性をいたく刺激したのだった。(そして、それは、連載から30年以上経っても変らないのだが。)ところで、ボクは、「ドタマジン太」も、その他の板井れんたろうのマンガを1冊も持っていないにもかかわらず、なぜこれほどまでに「ドタマジン太」ににこだわっているのかというと その丸っこい絵柄でカラッと展開されたエロが、青年誌上ではなく、月刊少年マンガ誌上に掲載されていたという点であり、これを可能にした当時の秋田書店の編集のアナーキックさと、70年代中盤のレイド・バックしたゆる~いグルーヴにタマらなく魂を揺さぶり続けられるからであるのよん。
つまり、70年代中盤のゆる~い空気は、ボクにとっては、「サブカルのふるさと」そのものなのさね。

そして、さらに重要なのは、この作品で板井れんたろうが描く女のふとももの健康的な<エロ描線>が、吾妻ひでおに始まる「ロリ」や「絶対領域」に繋がる<おたく系エロ>の源流であることの再発見なのである。
吾妻ひでおのその後の作品、「ふたりと5人」(週刊 少年チャンピオン)や「やけくそ天使」(週刊 プレイコミック)に連なる<おたく系エロ>の系譜。
その源泉は、間違いなくこの「ドタマジン太」にあり、アシスタントだった吾妻に継承されていったといっていい。
つまり、画風としては手塚系であるマンガ家の系譜の中で、「吾妻ひでお以前」に、<おたく系エロ>を刺激するふともも描線を描ける作家は、板井れんたろう以外皆無だったのである。
この点は、夏目房之介も言及していないはずで、本邦初の論及ではないかと自負するのであるよ。ひひん!!
そういう意味で、吾妻ひでおにとっても、そしてボクにとってもこの作品は重要な作品であり、「魂のふるさと」であるとともに、板井れんたろうは、実は<おたく系エロ>のゴッド・ファーザーだったのだといい切れるのである。 それは、いまこのログを書きながら気づいたことなんだ。
うりゃッ!!!






それにしても、吾妻ひでおの画風の源流は、この板井れんたろうであり、それを遡ると当然のように手塚治虫に行き着くわけだが、それでは、板井れんたろう自身の画風はどこから来たものなのだろうか。
板井のマンガ家としての出自は、本人からのコメントも、また、他者からの言及もいまだ見出されないことが残念でならない。
今後、この部分の研究が大いに必要とされるポイントなのだね。
誰がやる。夏目房之介か、それともこのオレなのか。
by misaochan333 | 2008-11-03 11:22 | まんが道

